社会人アスリートという立場 その3

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その1はコチラ
その2はコチラ

さて、どうやってその相違点を埋めていくのでしょうか?

まずはアスリート。

アスリートの主張のほとんどは練習時間が欲しいということと、遠征や合宿などの費用負担、そして給与です。

ちなみに、ザッツがアスリートの競技続行を支援してくれる企業を探す場合は、基本的にアスリートに以下の内容を最低限承諾してくれることを予めお伝えします。

・基本的に週5日(週40時間)は働くこと
・引退後はその企業で継続して働くこと
・入社時の年収はその年齢の平均給与が上限
・入社後は社員として働くという自覚を持つこと

以上4つです。

次に企業には以下の内容をお願いしています。

・遠征、合宿、試合を優先
・大きな試合の前の時短勤務
・遠征費、合宿費、用具費など競技費用の一部もしくは全部負担
・遠征、合宿、試合による欠勤は出勤扱いとする
・正社員として登用する
・競技で大きな成果を出した時には報奨金
・週5日(週40時間)以上の労働は極力させない

以上の7つです。

そして、具体的にアスリートの競技費用や、休まないといけない日などをお伝えするとこんな反応が返ってきます。

「思ったよりコストはかからないし、意外と働いてくれるね。」

実は、企業はアスリートを抱えると桁違いの費用がかかり、しかもほとんど働いてくれないと思っているのです。そして、それがアスリートの雇用を妨げる要因の一つとなっています。

ちなみに1例として、とあるアスリートに挙げてもらった競技費用と労働条件が以下の通り。

・競技種目 陸上競技
・給与条件 年収300万円程度(年齢20代)
・競技費用 年間30万円程度(遠征交通費、合宿費、練習費、用具費込)
・労働条件 休日以外の欠勤:年間20日程度(主に日本代表合宿など)
      時短勤務:週1日(4~10月)+年間20日程度(大きな大会前)

どうでしょう?
意外と経費がかからず、そこそこ働く印象ではないでしょうか?
もちろん競技の内容によっては、もっと競技費用がかかったり、休みを必要とする競技もありますので、あくまでも参考例ですが、意外とこんな感じです。

もちろんアスリート側からは、もっと時短勤務や勤務日数を減らして欲しいという要望があるのですが、実際にどのくらいトレーニングをしているのかをもう一度洗いなおしてもらい、トレーニングをより効率的にコンパクトにまとめてもらうことで、意外と実現しています。

このようにトレーニングを限られた時間で行うことで、無駄なく集中して競技と向き合うことができ、また、仕事も限られた時間で効率的に集中して行うことで、業務効率化につながります。

プロやメジャー競技のトップ選手とアマチュアスポーツはそもそも置かれている立場が違うのであって、それと同じ条件と考えてしまっては、支援してくれる企業が現れないのも当たり前です。しかも、アスリートだって、プロもしくはセミプロのような条件で就業したは良いが、引退してもセカンドキャリアを形成できないという現実もある。

特に日本ランク3位以下の選手や、マイナー競技のトップ選手が、企業から支援を受けることは非常に難しい。それが現実です。
ただ、日本のスポーツをさらに強くするためには、こういったアスリートが活躍できる環境を整えて、底上げを図らなければならない。

そのためにも、アスリートも企業側の意向を理解し、そして企業側にもアスリートの現状を知ってもらうことで、お互いが歩み寄り、共存共栄をしていくようにしていかなければならないのではないかと思っています。

現実として、企業が丸抱えしていた従来の実業団というシステムは崩壊しつつあり、年々廃部に追い込まれています。そのシステムに乗っかっていた所属選手の解雇も相次いでおり、しかもセカンドキャリアの形成ができていない。従来のようにスポーツだけやっておけばよいという企業側の甘やかしと、それに甘えたアスリートという関係は、すでに崩壊しつつあるのです。

そもそもアスリートは人並み以上の集中力と、競技で培った幅広い人脈で、ビジネスマンとしても能力も高いはず。であるならば、現役中は最低限人並みに働き、引退後はビジネスの最前線で活躍できる人間になったほうが、アスリート自身にとっても良いのではないでしょうか?

そして、そのようなことが広まることで、アスリートを受け入れても良いという企業が増え、雇用が増えれば、最終的には日本のスポーツの底上げにつながるのではないでしょうか?

2020年東京オリンピックに向けて、一人でも多くのアスリートが活躍できるように、ザッツは雇用でアスリートを応援していきます!

 

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